セルフコントロール研究所 ~ ともぞうブログ

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2010/10/25(月) 19:16:35

[政治・経済] ヤバい経済学

ヤバい経済学 [増補改訂版]』の内容のごく一部だけを紹介します。ぜひ読んでほしい本ですが、文庫化しないかな……。

大相撲に八百長は存在するか?


この問題を解くのに筆者が使ったものは、1989年1月から2000年1月までの上位力士によるほとんどすべての取組結果のデータ(281力士による32000番の勝敗)と、インセンティブの考え方。

大相撲を少し知っている人なら、8勝7敗と7勝8敗の大きな違いもわかるはず。
7勝7敗で千秋楽を迎えたら、どうしても勝ちたい。
10勝以上してる場合は、そもそも調子が良いだろうし、優勝や敢闘賞等がかかってるから、勝ちたい。
だから、千秋楽で7勝7敗の力士と8勝6敗の力士が対戦したらどうなるか、を調べてみる。
すると、7勝7敗の力士の勝率は、79.6%。
この対戦の、過去の成績から計算した、7勝7敗の力士が勝つ確率は、48.7%。
ちなみに、相手が9勝5敗だと、実際の勝率は73.4%で、計算上の確率は47.2%らしい。

まあ、7勝7敗の力士と8勝6敗の力士とでは、モチベーションが違う。
ただ、あまりにも勝率高いよね。
「無気力相撲」とは、うまいこと言ったもんだ(これは ともぞうの感想で、『ヤバい経済学』には書いてません。ついでにいうと、いつも8勝7敗でずっと大関だった力士がいた気がする)。

八百長といっても、優勝が決まる試合で八百長をするとか、本当は弱い力士がカネやなんかの力でぶっちぎりの成績をおさめてるとか、そんな類の八百長じゃない。
そんな八百長は、バレる危険性が大きいし、わざと負ける力士のインセンティブが小さい。
どうしても勝ち越したい力士と、もう勝ち越しの決まった力士との間に、八百長をするインセンティブが存在する。
この着眼点が、「ヤバい経済学」だ。

蛇足だけれど、証拠品を改竄するインチキをした検事にも、きっと大きなインセンティブがあったに違いない。
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2010/10/17(日) 22:23:52

[政治・経済] 日本の大問題が面白いほど解ける本

日本の大問題が面白いほど解ける本 シンプル・ロジカルに考える (光文社新書)』に書いてあることの一部を、まとめてみます。

その前に。
小飼弾が、404 Blog Not Found:二つのギャップ - 書評 - 日本の大問題が面白いほど解ける本というエントリで、この本に書いてある問題をどうやって解決するか? ということについて述べています。
私としては、ブログに書いて自分が理解して、他の人に話すことが、まずできることなのかな、という感じがします。
ですので、カンタンにですが、自分の理解のために、まとめてみます。

1 法人税減税は大企業優遇?


 法人税は二重課税。しかたなく課税しているにすぎない。
 法人が稼いだお金は、従業員の給与と株主への配当と内部留保になる。これらは、個人の所得や資産として課税されるので、法人税はそもそも二重課税である。ただ、資産や所得を国が捕捉しきれないから、逃げられないために法人にも課税しているだけの話。
 個人の所得や資産をちゃんと把握できるなら、法人税はゼロでも良い(海外の企業が日本に来て日本人個人に所得や資産をもたらしてくれれば税収は増える)。

2 税と社会保障の統合


 社会保障とは、そもそも所得の再分配である。
 所得税には、累進税率や控除により、所得を再分配する意味がある。
 所得税と社会保障は統合してしまうべき。
 各個人ごとに国→国民(社会保障)と国民→国(税金)の額がそれぞれいくらかが明確にわかる口座をつくれば、脱税や生活保護の不正受給等を防止するコストが下がる(総背番号制の導入が前提)。
 税金の控除だけ、社会保障の給付だけでは、勤労者の労働意欲と動機が損なわれがちであるが、両方を統合すれば、労働すればするほど収入が増える状態を維持しながら低所得者への保障ができる(給付付き税額控除)。

3 消費税を社会保障目的にするべき?


 今の日本の消費税には、所得の再分配の意味はない(逆進性)。
 景気に左右されにくい安定税源となる消費税は、地方の財源に回すべき。
 年金や保険はできるだけ大規模に集めて運用した方が良いので、国でやるべき。
 よって、「所得税-国-社会保障」「消費税-地方-必須の住民サービス」の方が良い。


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